産経ニュース

男性育休、忖度が阻む? 九州大の心理調査

地方 地方

記事詳細

更新


男性育休、忖度が阻む? 九州大の心理調査

 男性の育児休業取得が進まない要因の一つに、「自分は育休を肯定するが、周囲は否定的に違いない」と誤って忖度してしまう「多元的無知」と呼ばれる心理現象があるとの調査結果を、九州大の研究チームがまとめた。

 チームは昨年4月、勤務先に育休制度がある20~40代の日本人男性に、インターネット上でアンケートを実施した。育休への自身の評価と、他者が育休をどう評価していると思うか聞き、実際に取る意思があるか質問。299人の回答を得た。

 育休に肯定的なのは7割超の221人。その中で「他者は育休に悪いイメージを持っている」と捉える多元的無知を示した人は118人。残る103人は「他者も肯定しているはず」と考えた。

 実際の取得意思の強さを7段階で表してもらい、両グループでそれぞれの平均を算出。前者は「どちらかというと取得しないだろう」の範囲に入り、自己抑制が見られた。後者は「どちらともいえない」に近かった。

 政府は平成32年まで性の育休取得率を13%に引き上げる目標を掲げる。28年度の厚生労働省調査では3.16%にとどまった。