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【衆院選立候補者の横顔】茨城1区(下)

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【衆院選立候補者の横顔】
茨城1区(下)

 ※横顔下は政策課題に関する考え方(1)集団的自衛権の限定的な行使を認めた安全保障関連法の評価。憲法違反と考えるか。防衛法制、防衛体制をどうすべきか(2)憲法改正は必要か。改正すべき項目は。自衛隊の存在を明記する案をどう考えるか(3)消費税率10%への引き上げをどう考えるか

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 ◆田所嘉徳氏(自民) 人材育成へ積極的投資 

 「わが国の状況は、静かな有事といわれる」

 少子高齢化と人口減が急速に進む中、人材育成に投資すべきだと考える。「差し迫った脅威」として北朝鮮情勢を挙げ、「ごまかされることなく、交渉の成果を引き出せるように動いている」と安倍晋三首相を評価した。

 2期目には法務政務官として、さまざまな法改正、法整備に携わった。「国会議員のもう一つの顔は、地元と国政の架け橋となることだ」といい、2期約5年の間に水戸市役所庁舎再建の交付税獲得にも邁進(まいしん)。「経験を基にさらに地域のために貢献していきたい」と意気込む。

 (1)北朝鮮の度重なる核実験やミサイル発射、中国の海洋進出などわが国を取り巻く安全保障環境が激変する中、平和安全法制の施行により、日米同盟の抑止力が一層向上し国を守るための態勢が強化された。憲法違反とは考えない。専守防衛の理念を貫きながら国を守るには陸上型イージスのような新たな装備の導入も検討すべきだ。

 (2)現行憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つの基本原理は堅持し、国民の理解を得ての憲法改正は必要。改正すべき項目は、前文や環境権など。自衛隊は、国民から高い信頼を得ており、任務の重要性を鑑みれば、「自衛隊は違憲かもしれない」という議論が生まれる余地をなくすことは、重要な課題と考える。

 (3)高齢化による社会保障費増大への対応や合計特殊出生率を上げるためには消費税増税が必要。増税によって景気が腰折れし、税収が伸びなければ本末転倒なので景気回復を図って消費税値上げができる環境をつくるべきだ。

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 ◆大内久美子氏(共産) 社会保障の充実目指す

 「共産党が今度の選挙で躍進できるかどうかが、今の政治を変える大きな力となる」

 保育士をしていた25歳のとき、「子供のためにきちんと発言する議員が必要だ」と感じ、水戸市議に立候補、初当選した。以後、市議と県議を務め、保育、教育の充実など身近な暮らしの問題に取り組んだ。

 「弱い人にこそ政治の光を」を政治信念として貫く。消費税増税を中止し、防衛費と公共事業費を削って「社会保障、教育の充実を目指す」と強調。東アジア情勢については「憲法9条を持つ日本は積極的に平和外交を進めるべきだ」と主張する。

 (1)安全保障法制は米国が起こす戦争に自衛隊が参戦する道を開いた。憲法違反の法律であり早急に廃止すべきだ。国民が知らないところで日本が戦争の当事国となるなど絶対に許されない。北朝鮮問題の解決の唯一の道は、経済制裁の強化と一体に「対話による平和解決」に知恵と力を尽くすことだ。

 (2)憲法改正は必要ない。日本国憲法には9条という恒久平和主義や豊かで先駆的な人権規定が盛り込まれている。憲法の完全実施こそ目指すべきだ。自衛隊の明記によって憲法9条2項が空文化され、無制限の海外での武力行使に道を開くことになる。憲法9条に基づく平和外交を確立すべきだ。

  

 (3)反対。深刻な消費不況が続いているときに10%に増税したら家計や経済への影響は計り知れない。10%増税は中止すべきだ。増税するなら富裕層や大企業の優遇税制をやめ、応分の負担を求めるべきだ。