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農村歌舞伎、子供ら熱演 小豆島の春日神社で秋の例大祭

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農村歌舞伎、子供ら熱演 小豆島の春日神社で秋の例大祭

 香川県小豆島町中山の春日神社で秋の例大祭が営まれた8日夕、恒例の「春日神社奉納歌舞伎」が境内にある国指定重要有形民俗文化財「中山の舞台」で、歌舞伎保存会と地元自治会の人たちで上演された。

 同地区の歌舞伎は近隣の土庄町肥土山の歌舞伎とともに「小豆島農村歌舞伎」として県指定(昭和50年7月)の無形民俗文化財。

 今年は幕開けの三番叟(さんばそう)につづき、子供たちの「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) 稲瀬川勢揃(せいぞろ)いの場」「仮名手本忠臣蔵 三段目 松の間刃傷の場」「伊賀越道中双六(すごろく) 六段目 沼津」が上演された。

 子供たちが演じた日本駄右衛門や弁天小僧など5人の白浪(盗賊の意)が、ずらりと並んで歯切れよく「その名も赤星十三郎」などと、それぞれの悪事を自慢してぴたりと所作を決めると、観客らはおひねりを投げ、声援を送っていた。

 保存会や地元住民が、忠臣蔵の冒頭部分で師直に屈辱を受け続けた判官が耐えかねて刀を抜く有名なシーンが見せ場の「松の間」や、偶然に再会した親子が実はかたき同士だったというあだ討ち話「沼津」を熱演すると、大きな拍手が送られた。

 観客は夕闇に包まれた露天桟敷で伝統の「わりごう」と呼ばれる弁当などをひろげて酒を酌み交わしていた。