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【衆院選】注目区を行く(1) 埼玉4区・5候補出馬で混戦に

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【衆院選】
注目区を行く(1) 埼玉4区・5候補出馬で混戦に

 元政策秘書への暴行・暴言問題で自民党を離党した豊田真由子が無所属で出馬した4区。“真空地帯”に自民、共産、希望、維新が新人候補を擁立し混戦となった。

 「天国から地獄に落ちた中の選挙」。10日午後、新座市の東武東上線志木駅前で街頭演説を行った豊田。大勢の報道陣が詰めかけたが、応援弁士の姿はない。

 「恥を忍んでどん底からの再出発をお願いしにきた」とおわびを繰り返す豊田に、志木市の女子高生(18)は「(出馬を)自粛すべきだ」と冷たい反応。ただ、「心を入れ替えて頑張って」(43歳自営業男性)という声も出始めている。前回とは真逆の“草の根選挙”で、この流れを広げたいところだ。

 元志木市議の穂坂泰に白羽の矢を立てた自民。県議会議長や志木市長を務めた穂坂邦夫を父に持ち、選挙区の志木市で抜群の地盤を持つ穂坂は「私には地域との信頼、絆がある」と強調。町内会長、PTA会長の経験を生かして地域の発展を誓う。

 10日、新座市内で行われた出陣式では、これまで豊田を支援していた4区(朝霞、志木、和光、新座市)の各市長をはじめ、県議・市議計約35人が顔をそろえた。「力を合わせて(国政に)送り出したい」と選挙対策本部の前新座市長、須田健治があいさつ。穂坂を推薦する公明の山口那津男代表の手紙が披露される場面もあり、今後、組織票を着実に固めていくとみられる。

 一方、希望の吉田芳朝は安倍晋三政権の批判票の受け皿となるべく精力的に動いている。「政権交代しながら緊張感のある日本の政治をつくる」と宣言し、新党の“風”を呼び込み初当選を狙う。

 事務所開きには、4区から出馬し、当選した経歴を持つ上田清司知事も出席。吉田が学生時代に上田事務所にボランティアで出入りしていた縁だ。上田は「私の流れを引き継いでいるのは吉田君だ」と紹介し、列席者一人一人と握手して回った。

 「希望の党の政策の柱は自民と変わらない。安倍政権の補完勢力だ」。新座市議を約37年務めた共産、朝賀英義は希望を批判。維新、青柳仁士も「(希望は)一時のブーム。寄せ集めで長続きしない」と牽制(けんせい)した。 =敬称略 (宮野佳幸、飯嶋彩希)