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【衆院選】戦いの構図 1-5区 5区 枝野氏VS牧原氏 5度目対決 埼玉

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【衆院選】
戦いの構図 1-5区 5区 枝野氏VS牧原氏 5度目対決 埼玉

 【1区】

 初出馬から2期連続当選している自民前職の村井英樹、比例も含めて6期連続当選している希望前職の武正公一の3度目の対決。過去2回は約2万票差で村井が勝利している。

 「子育て支援の抜本拡充が政策の本丸になった。そこを真っ正面から訴えたい」という村井。「なんとしても小選挙区で勝ちたい」という武正は新党からの立候補で、巻き返すことができるかが焦点だ。安倍政権への批判を強める共産の鳥羽恵、維新の小檜山清人の両新人が前職2人に挑戦する。

 【2区】

 前々回、前回と圧勝した自民党県連会長を務める前職の新藤義孝に元県議で希望の菅克己、共産の平川道也が挑む展開。経験豊富な前職相手に新人2人がどこまで票を伸ばせるか。

 前回は野党候補が共産新人1人だけで、新藤は盤石の体制で選挙に臨んだ。今回は野党再編の影響で新党との対決。「埼玉は風があれば影響を受けやすい。東京に近い2区は特にそうだ」と警戒する。川口市議、県議を歴任してきた菅は「地元の声を丁寧に伺い、それを政策に反映してきた」と地方議員としての実績をアピールする。

 【3区】

 5人が立候補予定。最有力は2期連続当選している自民前職の黄川田仁志。前々回、前回と競い合った民主(現民進)元職の細川律夫が引退。今回は新人5人の包囲網を抜けられるか。

 細川の後継で元県議の山川百合子は「状況が刻一刻と変化する中、自分の信念にしたがって、決断しました」と立憲民主党からの出馬を決意。共産が候補者を取り下げ、野党共闘で黄川田に挑む。希望の三輪麻美は小池百合子代表の政治塾「希望の塾」で薫陶を受けて国政進出を志し、30歳の若さで立候補を決めた。インターネットを活用して主張を発信している幸福実現党の飯田剛、無所属の石川英行も出馬予定。

 【4区】

 豊田真由子の自民離党で、情勢に注目が集まる中、4党が新人を擁立。豊田も無所属での出馬の意欲を示している。

 自民県連は公認候補を地元優先で選定し、志木市議の穂坂泰に決定。穂坂は「事件は事件、自民党の政策をぶつけてしっかり戦いたい」と話した。地元という点では新座市議を10期37年務めている共産の朝賀英義は、豊田について「私なら出ない」と苦言。元県議で希望の吉田芳朝は「自民党に対抗しうる政治勢力を作る」と意欲を燃やす。維新の青柳仁士は、希望について「ブームの中でふわっとしている」と疑問視。豊田は地元での信頼回復へ奔走している。

 【5区】

 希望へ合流せず新党立ち上げへ動いた立憲民主党の枝野幸男と自民の牧原秀樹が5度目の対決。過去はいずれも枝野が勝利。一連の流れが両氏にとって吉と出るか、凶と出るか。希望新人の高木秀文が出馬予定。

 枝野は党務前の早朝に駅立ちを行っている。短期決戦の中で新党を浸透させ、自身の主張を有権者にどこまで届けることができるのか、真価が問われる選挙となる。共産が候補者を取り下げ、追い風となるか。牧原は過去4度敗れているものの、そのうち3度は比例復活している。前回は約3千票差まで詰めており、勝負の選挙となりそうだ。高木は常連の両候補からどこまで票を奪えるか。

                   ◇

 公示まであと4日。全国的には民進党の分裂、2つの新党結成、県内では4区の豊田離党や7区の保守分裂懸念、11区の自民第1次公認先送りなど不透明な情勢も少しずつまとまり、各候補者が選挙戦へ向け舵を切っている。県内の15選挙区の構図を一覧する。(敬称略)