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“無風区”山口4区 安倍首相地元で事務所開き 昭恵夫人「もう一度大きな仕事させて」

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“無風区”山口4区 安倍首相地元で事務所開き 昭恵夫人「もう一度大きな仕事させて」

 10日公示の衆院選に向け、安倍晋三首相(自民党総裁)の陣営は5日、山口県下関市で事務所開きをした。山口4区は首相が圧勝を続ける“無風区”だが、今回は希望の党からの立候補予定者もいる。支援者は「10万票の得票をたたき出して、政権浮揚を地元から後押ししたい」と意気込む。 (大森貴弘)

 「首相に恥はかかせられない。最低ラインは、前回の得票10万票です。連合の動向など不確定な要素も多く、はっきり言って厳しい戦いです」

 自民党山口県連の友田有幹事長(県議)はこう語り、表情を引き締めた。

 平成8年に小選挙区制に変わって以来、安倍首相は7回連続で当選した。しかも得票率は、ほとんどで7割を超える。

 第1次政権後の21年の衆院選でさえ、相手候補に比例復活も許していない。

 ただ、得票数は低下を続ける。

 第43回衆院選(15年)選挙では、14万票を獲得した。その後、選挙のたびに1万票ずつ減らしている。人口減少や投票率低下などの要因があるにせよ、前回の第47回衆院選(26年)の得票数は、10万829票だった。今回、陣営として10万票は絶対に譲れないラインというわけだ。

 一方、全国的にみれば、小池百合子東京都知事が率いる希望の党と民進党の合流など、野党の話題がメディアに踊る。

 希望の党公認で山口4区から出馬する新人、藤田時雄氏は「安倍さんの強さは、身にしみて感じている。ただ、安倍さんとは違う選択肢として、小池さんに期待する声もある」と語った。

 安倍氏の後援会は警戒しながらも、「小池さんが注目されて投票率が上がれば、安倍さんの得票数を伸ばすことにもつながる」とする。首都圏の小池旋風も、首相のおひざ元では、そよ風のようだ。

 安倍首相は「国難突破解散」と名付けた。下関市の前田晋太郎市長は「北朝鮮や米トランプ大統領の動向など、国内外の情勢が混迷する中、国難を突破できるのは安倍首相しかいません」と語った。

 一時低下した内閣支持率も復調傾向にある。安倍陣営は10万票突破という圧勝で、政権浮揚を地元から援護射撃しようと考える。

 首相、党総裁として、安倍氏本人の地元入りは難しい。代わって、夫人の昭恵氏が選挙区内を駆け回る。幼稚園の運動会などこまめに顔を出しては「主人をお願いします」と訴えて回る。

 事務所開きで昭恵氏は「総理総裁にふさわしい票を出していただき、もう一度主人に大きな仕事をさせてください」と訴えた。