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特定失踪者の姉、350人に救出訴え 拉致問題の早期解決願う千葉県民の集い

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特定失踪者の姉、350人に救出訴え 拉致問題の早期解決願う千葉県民の集い

 千葉市中央区のホテルで23日に開かれた「拉致問題の早期解決を願う千葉県民の集い」には、県内外から計約350人が駆けつけた。北朝鮮による拉致問題の県民集会は平成24年以来で、14年に拉致被害者5人が帰国して以降、解決への進展がないことから、解決に向けた動きを強めようと、県や政府拉致問題対策本部など主催で5年ぶりに開催。会場では、北朝鮮による拉致が濃厚とされている特定失踪者の古川了子(のりこ)さん(62)=失踪当時(18)=の姉の竹下珠路(たまじ)さん(73)が登壇し、長年家族を待つ苦しい心中を吐露した。

 「どの家族も、汗や涙、血を流して家族の帰りを待っている」。竹下さんは集会で、悲痛な胸の内を明かした。昭和48年7月に了子さんが姿を消して44年が経過。北朝鮮による拉致疑惑が濃厚とされ、了子さんの無事を祈り駅頭での署名活動など地道な活動に取り組む。

 今年5月に立ち上げが決まった「特定失踪者家族会」では事務局長を担うなど、懸命に救出を叫び続けている。

 トランプ米大統領が国連演説で北朝鮮の拉致問題の非人道性を批判したことに触れ、「北朝鮮の包囲網が作られる中、日本人も何かしないといけない」と訴える。

 一方で、「特定失踪者の家族もどんどん高齢化している。希望を失わないうちに取り戻してほしい」と不安もあらわにした。

 集会では、森田健作知事をはじめ、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表や、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する千葉の会」代表の中村実県議らも登壇。口々に北朝鮮による拉致問題への怒りや早期解決に向けた思いを語った。