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熊谷6人殺害2年…遺族が心境 1人の夜、寝つけぬ日も

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熊谷6人殺害2年…遺族が心境 1人の夜、寝つけぬ日も

 「今でも外で家族連れを見ると、どうしてもうらやましく感じてしまう」。熊谷市でペルー人に6人が殺害された事件で妻と小学生の娘2人を失った男性(44)は16日、同市内で行った記者会見で、2年という月日では消えない家族への思いを口にした。

 「私一人になって家族の大切さがわかった」。家族3人の遺影とともに臨んだ記者会見。男性は「この2年間、気持ちに変化はない」と繰り返した。

 先月末から自宅に戻り、家族4人で寝ていた部屋で1人で寝るようになった。「いまでも寝つけない日がある」という。

 長女の美咲さん=当時(10)=は今春、中学校に進学するはずだった。男性は卒業式に参列したが、「同級生が卒業していくなか、うちの娘がいないことに対して悲しさがあった」と静かに話した。学校に頼み、美咲さんの名前が入った卒業証書を用意してもらった。子供部屋にあるランドセルに立て掛けることにした。

 数カ月前から「そろそろ家族のためにも前を向かなければいけない」と思うようになった。年明けには、初公判が開かれる見通しだという。