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被爆者治療拠点「浦上第一病院」の遺構発掘 長崎市、保存視野に調査

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被爆者治療拠点「浦上第一病院」の遺構発掘 長崎市、保存視野に調査

 長崎市は、長崎原爆で病棟が損壊したにもかかわらず負傷者の治療拠点となった「浦上第一病院」の一部とみられる赤れんがの遺構が発掘されたと明らかにした。市被爆継承課は保存を視野に、専門家による詳しい現地調査を進める。

 市によると、同市小峰町の病院跡地に建てられた医療機関の敷地で、8月30日に見つかった。長崎県の道路整備工事に伴う整備のため地面を掘った際、高さ約80センチ、幅約30センチで積み上がった赤れんがが埋まっていた。昭和20年8月9日の原爆投下時、この一帯に赤れんがを使った施設は、同病院しかないという。

 浦上第一病院は爆心地から約1・4キロにあり、鉄筋コンクリート3階建て。原爆の爆風で病棟は大破したが、爆心地の近くで被爆した重症者が搬送された。当時病院の医長で、戦後に被爆者医療や被爆体験の継承に努めた秋月辰一郎氏=平成17年に89歳で死去=らが中心となり、治療に当たった。