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諫早「ミゲル墓」から祈り具 天正遣欧少年使節の一人

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諫早「ミゲル墓」から祈り具 天正遣欧少年使節の一人

石碑の下から出土したロザリオの一部とみられる玉(上)や、聖具入れの一部と思われるガラス片 石碑の下から出土したロザリオの一部とみられる玉(上)や、聖具入れの一部と思われるガラス片

 16世紀末に九州のキリシタン大名の名代としてローマへ派遣された天正遣欧少年使節の一人、千々石ミゲルの墓とみられる長崎県諫早市の石碑を調査している市民グループが、石碑の下の土中からキリスト教徒が祈りの際に用いるロザリオの一部とみられる玉などを発掘したと発表した。

 ミゲルは4人の少年使節で唯一、帰国から十数年後にキリスト教を捨てたのが通説とされているが、グループは「棄教説に疑義が生じた」としている。

 グループは石碑の土台下約50センチにふた石があり、その下に空洞(縦1・1メートル、横1・2メートル)があるのを発見。この中で人の骨や歯のようなもののほか、直径2~5ミリの玉59個、聖具入れの一部と思われるガラス片を見つけた。玉は青や白、紺などの5色で、全てにひもを通すことのできる穴が開いていた。今後、専門家による鑑定を進める。

 調査を統括した長崎歴史文化博物館元館員の大石一久さんは「ミゲルは江戸幕府の禁教令下でひそかに信仰を続けていたから、子孫が用具を共に葬(ほうむ)ったのではないか」と話した。