産経ニュース

北ミサイル 朝の発射、県民から憤りと不安 群馬

地方 地方

記事詳細

更新


北ミサイル 朝の発射、県民から憤りと不安 群馬

 北朝鮮が発射した弾道ミサイルが北海道上空を通過した15日朝、全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象となった県内にも緊張が走った。8月29日に続く暴挙に平日朝という時間帯もあって日常生活にも影響が出た。県など自治体は情報収集に追われ、住民からは「北朝鮮、いいかげんにしろ」「いつか被害がでるのでは」といった憤りと不安の声が入り交じった。

 午前7時、警報音とともに「北朝鮮からミサイル発射されたもよう」とするJアラートが鳴り響いた。出勤途中や出かける準備をしていた人が多く、朝食中だったという高崎市の80代男性は「腹が立つが攻撃できるわけでもない。拉致された人たちはどうなってしまうのか心配だ」と不安そうに語った。市内の別の70代女性は「出かける準備をしていたので急いで家の中に入った。間違って日本に被害がでないか心配です」。

 8月29日からわずか2週間あまり。短期間での暴挙に太田市の50代の男性会社員は「またかという感じ。不安はあったが、どうすることもできなかった。北朝鮮に怒りを感じる」。

 前橋市のタクシー運転手は「会社にいた。逃げようがないし、死ぬときはみんな一緒だから怖くない」。太田市の自営業の40代男性は「前日から発射準備と報道されていたので、ひょっとしたらという感じはあった。いいかげんにしろ、と言いたい」と憤った。

 ミサイル発射を受け、県では、県危機管理室の職員約20人が自動参集し、情報収集にあたった。太田市でも同様に職員が順次出勤し、住民に注意を呼びかけるなどした。県危機管理室によると、県内への被害やJアラート、防災行政無線などの異常はなかった。

 前回8月の発射時に防災行政無線と防災ラジオが流れなかった前橋市では、今回は正常に稼働。市危機管理室は出勤日に毎回、システムに異常がないか確認しており今回は抜かりはなかった。

 県教委義務教育課によると、伊勢崎市と東吾妻町の小学校の2校で始業を1時間遅らせたという。

 中学生の息子2人がいるという高崎市の30代女性は「Jアラートが鳴って息子は朝の部活に行けなかった。明日試合があるのに練習に行けず、怒り狂っていました」と話した。

 チキンゲームのような展開は、どんな結末を迎えるのか。「北朝鮮の核兵器が完成する前に騒ぎを終わりにしてもらいたい」。前橋市の50代男性の声は国民の代表的な考えだが、そのために政府や米国、韓国などの国際社会が何を選択するのか、注目している。