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絹谷幸二氏の色彩豊かな作品140点 京都国立近代美術館で特別展

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絹谷幸二氏の色彩豊かな作品140点 京都国立近代美術館で特別展

 洋画家で文化功労者、絹谷幸二氏(74)の作品が一堂に会した特別展「絹谷幸二 色彩とイメージの旅」が京都国立近代美術館(京都市左京区)で開かれている。色彩豊かでエネルギーあふれる画風が特徴の絹谷氏。初期から現在までの代表作や特別展のために描いた新作など約140点が展示されている。

 絹谷氏は奈良市に生まれ、東京芸術大学卒業後、同大学院に進学。イタリアに留学し、アフレスコ画を研究した。帰国後に画家の登竜門とされた「安井賞」を受賞した。

 特別展は、少年時代の無常観や不安感が表れた初期の「蒼の時代」や、色彩豊かに作風が転換した留学時代の模写で安井賞受賞作「アンセルモ氏の肖像」、人物を描いた肖像シリーズなど、絹谷氏の歩みを時代ごとに紹介している。

 最新作はすべて京都がテーマ。清水寺や二条城、伏見稲荷大社、金閣寺を背景に水神・龍を描き、京都と宇宙をつなぐイメージの雄大な7点組の連作や菩薩像を描いた作品など、豊かな色彩と静寂、生命の躍動に満ちている。

 絹谷さんは「自分の足跡をたどるという機会に恵まれ、この上ない喜び。できる限り多くの方に見ていただきたい」と話している。

 特別展は前期が18日まで、後期が20日~10月15日。月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。