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静岡の火力発電所計画を延期 JXTG表明 「地元住民の考え聞く」

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静岡の火力発電所計画を延期 JXTG表明 「地元住民の考え聞く」

 静岡市清水区に液化天然ガス(LNG)火力発電所を計画しているJXTGエネルギー(旧東燃ゼネラル石油)は15日、経済産業省への環境影響評価(アセスメント)の準備書提出を延期することを明らかにした。これにより平成30年着工、34年運転開始のスケジュールの見直しが必要となる。

 計画では、清水港の同社遊休地に計110万キロワットのLNG火力発電所を建設する。計画をめぐっては、国際海洋文化都市構想を掲げる田辺信宏市長が、8月にJXTGに見直しを求める考えを表明。川勝平太知事も景観や環境の面から反対の立場を明確にしていた。

 静岡市役所で会見した同社関連の「清水天然ガス発電合同会社」尾崎雅規社長は「地元住民の考えを聞く必要があり、いったん考え直す」とした上で、「(地元の声を聞き)事業を進めていきたい」と、建設計画に前向きな姿勢をみせた。

 計画に反対する清水LNG火力発電所問題・連絡会の富田英司代表は「断念すると期待していたが、地元と意見交換したいという考えに対しては前向きにとらえている」とした。

 JXTG側が“ボール”を投げ返したことに対し、田辺市長は「スピード感を持って対応してくれたことには感謝している。こちらの都市ビジョンを理解し、協力してくれるのなら、あらゆる情報提供は惜しまない」とコメントした。

 また、川勝知事は「住民の強い反対の意向を受けて決断したことに敬意を表する。田辺市長も私も再考を強く促していた。ただ、エネルギーを供給する会社の使命もある。これから県が間に入る機会があるかと思うので、できる限りのことをしたい」と同社の決断を歓迎した。