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【映画深層】現代美術の自由な発想で映画界に新風 「ひかりのたび」の澤田サンダー監督

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【映画深層】
現代美術の自由な発想で映画界に新風 「ひかりのたび」の澤田サンダー監督

映画「ひかりのたび」の1場面 (c)『ひかりのたび』製作委員会 映画「ひかりのたび」の1場面 (c)『ひかりのたび』製作委員会

 だが大学を卒業して就職したのは、父親の幼なじみが経営する不動産会社だった。バブル崩壊後の不良債権を処理する人員として雇われ、「面白かった」とは言うものの1年弱で退職。その後、今度は商社で苦情対応を担当するが、こちらは3年以上働いた。

 「当時の携帯電話は技術が追いつかなくて、不具合がたくさん出た。電池パックが爆発したりして、お客さんが怒ってきたり、ヤクザが金をせびりにきたりするんです。目の前でシャブ(覚醒剤)を打って店員を脅す、なんてこともやる。女の子がどんどんやめていくような職場でしたね」

 一方でシナリオ学校には通い続けた。作家集団に入ったり、テレビ局のガイダンスなどに出たりしていたが、シナリオ学校の講師からは、同世代のプロデューサーが登場するまでテレビはやめろといわれる。

 「オウム真理教事件の後で、テレビが何でもかんでも自粛するという状態だった。特にドラマが一番つまらなかった。できないことが急に増えて、みんなびっくりしていました」

 そんな時代に救いになったのが現代美術だ。表現に関して制限を設けないというのが現代美術の売りで、そこにたまたま自分もはまったと打ち明ける。

 「絵本の見本を作って出版社に持っていったら、まるで無視された。しようがないから岡本太郎現代芸術賞がコンペ作品を募集していたので出したんです。絵本を送ってきた人はいないといわれましたね」

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