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若い世代や健康志向照準 和歌山県産柿の消費拡大に期待 栄養機能食品表示で販売

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若い世代や健康志向照準 和歌山県産柿の消費拡大に期待 栄養機能食品表示で販売

 ■ハロウィーンに合わせフォトコンテストも

 県が収穫量全国一を誇る柿の出荷シーズンを迎えた。近年は消費が伸び悩む柿だが、JAグループ和歌山などは今年からビタミンCの栄養機能食品表示などを開始したほか、ハロウィーンをカボチャに似た色の柿で楽しんでもらおうと、写真共有アプリ「インスタグラム」を使ったフォトコンテストを初めて企画。若い世代や健康志向を持つ人たちを取り込んで消費拡大につなげたい考えだ。農林水産省は12日、禁止されていた柿の米国への輸出が解禁になったと発表。県内では新たな市場拡大に期待が広がっている。

 柿の収穫量は38年連続で県が1位だが、近年は農家の高齢化に伴い栽培面積や収穫量は減少、消費量も減少傾向にあるとされている。JAグループ和歌山は、全国で最も多く栽培されているたねなし柿について、柿1個に含まれる栄養や機能性を数値化した調査研究結果を発表。今年からビタミンCの栄養機能食品の表示のほか、葉酸が多く含まれていることも表示し、販売することを決めた。

 また、柿の消費減の原因の一つでもある若年層の“柿離れ”を逆手に取り、インスタグラムとハロウィーンをかけ合わせたフォトコンテストを初めて企画した。「和歌山の柿でハロウィンを楽しもう!」をテーマとしたキャンペーンの一環で、カボチャに色と時期が重なる柿を生かしたアイデア。柿をテーマに撮影した写真にハッシュタグを付けて投稿するだけで応募できる。

 ハロウィーンの装飾は「#KAKIコーデ」、柿の料理は「#KAKIあわせ料理」、写真映えする被写体には「#KAKIジェニック」を付ける。10月9日まで投稿を受け付け、応募者の中から50人にオリジナルTシャツと柿6個のセットが贈られる。

 今月9日にはキャンペーンのキックオフとして東京都東久留米市でイベントが開かれ、調理実演などを実施。会場にはフォトスポットも設けられるなど若者たちでにぎわったという。JAグループ和歌山の担当者は「柿はカボチャよりも簡単に手に入る。若い世代にも気軽に手にしてもらえれば」と話していた。

 一方、柿の輸出をめぐっては、県内からは香港やタイ、カナダなどに輸出されてきたが、米国への輸出解禁を受け、今年から米国への輸出も開始される見通しという。

 米国は病害虫の侵入を警戒し、日本産の柿の輸入を禁止していた。県が平成25年以降、解禁を要請するよう国に要望を重ねてきた。

 県食品流通課によると、すでにスペインやチリ、イスラエルの柿が米国に輸出されているが、県産の柿は形が大きくきれいで、味も良いことから、米ワシントンで開かれたイベントでも試食した人たちから好評だったという。担当者は「米国は大きな市場で、今後はJAなどとともに現地でのPRや販路などについて決定していきたい」と話している。