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柱穴列や清水の湧く井戸 津山城跡で発掘説明会 岡山

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柱穴列や清水の湧く井戸 津山城跡で発掘説明会 岡山

 津山市教育委員会が津山城跡に位置する「新津山国際ホテル」建設予定地(同市山下)で進めている発掘調査で、近世の柱穴列や、いまも清水が湧き出る井戸などが出土し、現地説明会で一般公開された。現場はかつての城内「堀の内」にあたり、当時の息遣いを今に伝える貴重な遺構に、説明会に参加した市民ら約50人が見入った。

 調査はホテル建設予定地約3600平方メートルが対象。残された絵図などから津山藩の重臣屋敷や米蔵があったとみられ、今年1月に市教委が調査に着手。2月から発掘を実施していた。

 6月に開催された初の現地説明会では、近世の石垣や溝の出土、大規模な土地造成などが行われていたことを紹介。10日に開催された今回の説明会では、新たに石組みの水路に先行するとみられる東西に延びた柱穴列や建物の基礎部分とみられる石垣、石積みされた深さ約2メートル、幅約90センチの井戸が出土したことを説明。

 井戸からは今なお清水が湧き出ており、シジミやサザエ、カキなどの貝類、また瓦や木製のげた、陶磁器片なども発見された。

 近所に住む市立北小5年の長谷川慶君(10)は「歴史を感じるものがいっぱいあってびっくり」。父親の会社員、毅さん(40)も「工事で壊してしまうのはもったいないですね」などと話した。

 市教委は「城下町の整備過程の解明につながる貴重な遺構」とし、調査の成果を空撮なども盛り込んで報告書にまとめ、公開を予定している。

 同ホテルは、地元経済界が中心となって移転新築を計画。市によると、当初は平成30年10月のオープンを目指して今年6月着工の予定だったが、発掘調査進展などをみて今月末には着工。31年の花見時期までにオープンを目指すという。