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水道メーターで安心確保 高齢者見守り、長野・坂城町で実証実験

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水道メーターで安心確保 高齢者見守り、長野・坂城町で実証実験

 1人暮らしの高齢者世帯の安心を確保するため、水道事業者の県企業局と坂城町などは1日、同町をモデル地区に水道メーターを使った高齢者見守りシステムの実証実験を始めた。水道使用量に異常があれば、遠くに住む家族や地域の見守りボランティアに知らせる仕組み。こうした試みは、県内で初めてだという。

 活用するのは、水道機器開発「東洋計器」(松本市)が平成26年に国内で初めて開発したシステム。起床後の水道利用で一日の生活行動の開始を知らせるほか、2時間以上水道が継続で使用されたり、8時間以上未使用だったりした場合、生活に異常があったと判断する。

 異常を確認したら、登録された連絡先に電子メールを配信して知らせる。情報はネット上の掲示板で共有もできる。

 実証実験は平成31年3月まで。これまでに32件の申し込みがあった。機器の設置費用や管理費などは県企業局と町が負担し、利用者は月970円の利用料を支払う。

 町によると、29年3月31日現在、町の人口に占める65歳以上となる高齢者の人口割合は33・95%。27年の国勢調査では、高齢者の単身世帯が全世帯の10・1%に当たる550世帯あり、早期対応が課題となっていた。

 町全域が県企業局の水道事業供給エリアで、人口が約1万5千人とコンパクトな規模であるため、同町がモデル地区に選ばれた。

 山村弘町長は「『地域力』の向上につながると期待している。課題を洗い出し、全国の先駆的な事例にしたい」と話している。