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群馬大病院調査委「8割の分野で改善進む」 改革1年で検証結果

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群馬大病院調査委「8割の分野で改善進む」 改革1年で検証結果

 群馬大病院で同じ男性医師(退職)の手術を受けた患者が相次ぎ死亡した問題で、昨年7月下旬に経緯や改善点を指摘する報告書を公表した第三者調査委員会が1日、前橋市内で会見し1年が経過した群大病院の改革状況についての検証結果を公表した。「医療安全管理体制など8割の分野で改善が進んでいる」と評価する意見の一方で、「患者本位の取り組みが十分でない」と課題も指摘した。

 男性医師による腹腔鏡手術や開腹手術を受けた患者が相次ぎ死亡したことを受け、第三者委は昨年7月、「患者中心の医療とはかけ離れた旧弊が存在し病院全体のガバナンスに不備がある」「病院の規模に対し手術件数が多く、人員不足」などとする事故原因や課題をまとめた報告書を提出。病院側には、1年後をめどに改善状況を報告するよう求めていた。

 1日は6人の委員が群大病院内のICUなどを視察し、病院から取り組み状況の報告を受けた。視察後の会見で同委は、(1)医師らが患者の治療方法を話し合う「カンファレンス」に専門外の医師らが参加している(2)患者への説明に看護師が同席している-など挙げ、「現場の意識が変わった。ここが病院にとってはスタートライン」と高評価の意見が多く上がった。

 一方、患者や家族のカンファレンスへの参加や電子カルテを見られるようにする仕組みは整っておらず、「患者本位の取り組みが十分とはいえない」と課題も指摘した。