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木津川・岡田国遺跡から奈良時代溝群など出土 畑と管理施設か

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木津川・岡田国遺跡から奈良時代溝群など出土 畑と管理施設か

 木津川市木津馬場南の「岡田国(くに)遺跡」で奈良時代の溝群(みぞぐん)などが見つかり、25日、府埋蔵文化財調査研究センターが発表した。溝群は、昨年度の調査で判明したL字型に直交した道路の区画内にあった建物跡の北側と東側に広がっており、同センターは、恭仁(くに)京時代に作られた畑とそれを管理する施設だった可能性もあるとしている。

 溝は耕作に伴うものだった可能性があり、6棟の建物跡が確認されている建物群の北側と東側に東西方向に伸びていた。北側の溝群は最長約29メートルの平行する5本の溝が、約2・5~3・2メートル間隔で検出。東側の溝群は最長約28メートルの溝8本が、約2・6~4メートル間隔で見つかった。

 建物群と溝群の間には、南北、東西両方向の別の溝が伸びていた。

 この溝と道路で区画されていた建物群の敷地規模は平城京の1町の16分の1で、宅地の基準面積とほぼ同じだった。

 また、昨年度の調査で見つかった道路のうち、南北道路が北へ延長していたのを確認。昨年度の検出分と合わせると約51メートルとなり、延長部分でも路面に荷車などの轍(わだち)痕が見つかった。

 同センターは、16分の1町四方に計画的に配置された建物群とその周囲に広がる溝群などの状況から、「野菜や雑穀などを栽培する畑と、その畑を管理する公的な施設だったのではないか」としている。

 現地説明会は27日午前10時半から。問い合わせは現地事務所(電)080・4854・9303。