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木棺墓から3体埋葬確認 「和泉谷・津原古墳群」で兵庫県内初 有力者の血縁関係者か

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木棺墓から3体埋葬確認 「和泉谷・津原古墳群」で兵庫県内初 有力者の血縁関係者か

古墳時代の木棺墓から3体の埋葬が確認された1号墳=新温泉町戸田 古墳時代の木棺墓から3体の埋葬が確認された1号墳=新温泉町戸田

 新温泉町戸田の「和泉谷・津原古墳群」調査で、古墳時代前期中頃(4世紀前半)の1号墳から鼓形器台を使用した枕が3点あり、3体の埋葬を確認したと、県教委と町教委が23日、発表した。古墳時代の木棺墓で3体の埋葬が確かめられたのは県内で初めて。

 浜坂道路整備の関連事業に伴い、5月22日から9月15日に約3千平方メートルを調査。これまでに、古墳時代前期中頃~同後期後半(6世紀後半)にかけて木棺墓が23基出土し、鉄剣や須恵器などの土器片なども見つかった。前期は自然地形をそのまま利用し、中期は盛り土や溝で墳丘を形成、後期は丘陵斜面を階段状に造成していた。

 土器を枕にする埋葬例は丹後地域から鳥取県の日本海側に出土例があり、鼓形器台の使用は鳥取県に多く、但馬では豊岡市の2例に続いて3例目。前期の但馬西端地域は鳥取県地域の影響が大きいことをうかがわせるという。

 1号墳は全長約5メートル、幅約90センチと最大で、調査した県まちづくり技術センター埋蔵文化財調査部の岸本一宏副課長は「当時の有力者の血縁関係者が埋葬されたのではないか」と推察している。26日午後1時半から現地説明会が行われる。