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千葉県文書館の歴史的公文書誤廃棄 館長ら2人に訓告処分

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千葉県文書館の歴史的公文書誤廃棄 館長ら2人に訓告処分

 行政文書や古文書などの資料を収集・保存する県文書館が第二次世界大戦の関連文書など本来保存すべき歴史的公文書91冊を誤って廃棄した問題で、県総務課が同館の館長ら職員2人について、監督責任を問い文書での訓告処分としていたことが18日、県や関係者への取材で分かった。処分は17日付。同課は「事実関係を整理し状況を確認した結果、懲戒処分には当たらないと判断した」としている。

 同館は平成28年3月、県の行政文書管理規則の改定に伴い所蔵文書の廃棄を進めたが、その過程で、原則として長期保存すべき「昭和27年度までに作成・取得された公文書」に当たる91冊を誤廃棄した。91冊の大半は「復員名簿」や「陸軍部隊調査票」といった第二次大戦の関連文書で、戦没者の遺族台帳なども含まれていたという。

 同館の職員会議でこれらの保存すべき公文書が廃棄リストに含まれていることに気付いていたが、職員のミスでそのまま廃棄作業が進められたという。県によると、廃棄をした職員はすでに退職しているため処分はないという。

 同館では、誤って廃棄した91冊の復元に向けた調査を最優先課題として進めている。同館によると、今年7月末現在で、約7割にあたる65冊については、記載されていたのと同様の情報か一部の情報が載っていると推測される文書がアジア歴史資料センター(東京都)などで保有されているのが確認されたという。だが、残る26冊については「現在も調査を続けている」といい、復元の見通しは立っていない。