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ラジオ大阪声優&アナウンススクール、中高年の受講アップ

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ラジオ大阪声優&アナウンススクール、中高年の受講アップ

 「若き日の夢をもう一度!」と、ラジオ大阪(大阪市港区)が直営する「ラジオ大阪声優&アナウンススクール」を受講する中高年が増えている。現役アナウンサーらの直接指導や放送局の機材を使った実践的なレッスンが“売り”で、継続受講するリピーターも多く、「定年後の生活を充実させたい」という中高年ならではのニーズが人気を後押ししている。

 同スクールは、ラジオ大阪が次代を担うアナウンサーやパーソナリティーを育成しようと、平成27年10月に開校。中高年が増えているのは“伝える力”を身につける「パーソナリティークラス」だ。半年間週1回の講座に20~70代の男女約30人が参加、50歳以上が約4割を占めるという。

 当初は目立たなかったシニア層が少しずつ増えてきたと話すのはスクール長の三谷良二さん(60)。「子育てが終わったり、仕事をリタイアしたりした人たちが、知的好奇心をもって自分磨きを楽しんでいます。何より声を出すのって気持ちいいですからね」

 教室をのぞくと、ちょうど「読み聞かせ」のレッスン中。「広い海のどこかに小さな魚の兄弟たちが楽しく暮らしていた…」と歯切れの良い声が響く。机を並べているのは仕事帰りの会社員や看護師、教師、主婦ら約15人。週1回、2時間のレッスンで発声・発音の基礎から自己PR、フリートーク、プレゼンテーションの仕方など専門知識を学んでいる。

 「若い時からしゃべるのが得意やったんですが、ここ2、3年、言葉が出てこなくなりましてね」と話す大阪市淀川区の自営業、梅田猛さん(58)は「認知症の予防ですわ」と笑い飛ばす。毎週、和歌山市から通う主婦もいるほか、兵庫県尼崎市の会社員、永田薫さん(53)のように「ナレーターという若き日の夢を追いかけて入校しました」と、諦めた夢に再挑戦している人もいる。

 スクール内オーディションを通過すれば、ラジオCMやスクール番組などに出演するチャンスもあり、近い将来、卒業生からパーソナリティーが誕生するかもしれない。 (上岡由美)