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先祖に思いはせ精霊流し 土庄

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先祖に思いはせ精霊流し 土庄

 香川県土庄町の長浜地区にある小豆島霊場70番札所・長勝寺近くの浜辺で15日夜、先祖の霊を見送る盆の行事、精霊流しが行われた。

 精霊流しは小豆島北部にある同地区の砂浜で行われ、檀家(だんか)やお遍路さんの申し込みに応じて約250個の精霊舟を用意。縦、横各15センチ、高さ20センチで、環境に配慮した、でんぷん製だという。

 精霊舟を持ち寄った人ら約100人は、砂浜に送り火としてロウソクを立て、同寺の土山隆運住職が経を唱える中、海中に膝上まで入るなどして、砂浜から手渡ししながら1つずつ波に浮かべるように流した。

 精霊舟が流される浜辺からは対岸の岡山県瀬戸内市が望め、民家などの小さな明かりが夜景に浮かび、流された精霊舟はロウソクの炎を揺るがせながら沖へと遠のいていった。

 見送る人たちは手を合わせて先祖に思いをはせた。両親と弟の精霊を見送った蓮池芳孝さん(57)は「これまでは仕事の都合で家族に託していた。残したい風習なので、今後は自分が続ける」と話した。