産経ニュース

西洋のユニークからくり人形「オートマタ」紹介 広島市こども文化科学館

地方 地方

記事詳細

更新


西洋のユニークからくり人形「オートマタ」紹介 広島市こども文化科学館

 西洋のからくり人形「オートマタ」を紹介する「魅惑のオートマタ展」が、広島市中区基町の市こども文化科学館で開かれている。ハンドルを回すと、歯車や部品が力を伝えて動き出す仕組みのユニークな作品がずらり。山口市を拠点に活動するオートマタ作家、原田和明さんの作品や、海外からの原田さんのコレクション作品などを含む30点余りを公開している。

 オートマタは18~19世紀に発展した西洋からくり人形。

 原田さんは広島で会社勤務をしていた平成14年、オートマタを紹介した著書に感銘を受け、オートマタ作家を志して会社を退職。18年に渡英し、オートマタ制作の第一人者とされるマット・スミス氏の工房で腕を磨いた。

 帰国後は、山口市内に工房「二象舎」を構え、オートマタの制作や世界のオートマタ展の企画制作を手掛けている。

 原田さんの作品「へそで茶を沸かす」は、ハンドルを回すと人形が頭や手、足をばたつかせ、へそに乗ったやかんのふたも上下に動く様子を表現した。

 海外作品の「スパゲティを食べる人」は、蛇口からトマトソースとパルメザンチーズが出る浴槽で、フォークにスパゲティの麺を絡め、おいしそうに口を動かして食べる姿を、細かく再現している。

 会場を訪れていた原田さんは「オートマタは当初、動作を正確に表現するだけでしたが、最近は、それだけでなくユーモアや風刺などをきかせた作品も多い。作品を動かしてみて、クスッと笑ってもらえれば」と話していた。

 会場では作品以外にも、からくり人形を動かすために使われる「クランク」や「カム」などの仕組みを模型で紹介。来場者は実際にハンドルを回し、回転運動を往復運動に変える精巧な設計などを興味深そうに眺めている。

 会期は9月3日まで。入館無料。

                  ◇

 30、31両日には、原田さんが作り方を教えるイベント「オートマタを作ろう」が開かれる。

 各日午前9時半~正午と午後1時半~4時。定員は各回12人。対象は小学生以上(小学1~4年生は保護者同伴)。参加費は1200円。往復はがきで応募する。締め切りは16日。

 問い合わせは市こども文化科学館(電)082・222・5346。