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マニア垂涎のフィギュア3000体集結 千葉県立美術館で企画展

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マニア垂涎のフィギュア3000体集結 千葉県立美術館で企画展

 人気漫画やゲームのキャラクターなどのフィギュアを集めた企画展「立体造形の現在・過去・未来-Theフィギュアinチバ」が、県立美術館(千葉市中央区)で開かれ人気を集めている。お菓子などのおまけフィギュア「食玩」などで有名なフィギュアの老舗「海洋堂」の3千体以上のフィギュアをはじめ、埴輪(はにわ)や土偶といった立体造形の“先祖”、アメリカンコミックのヒーロー「バットマン」に扮(ふん)して県内を走る千葉ットマンの愛車「千葉ットポッド」も展示。マニア垂涎(すいぜん)の濃密な内容になっている。

 ◆作風の違い見比べ

 企画展はフィギュアの現代、過去、未来の三部構成。現代ブースでは、模型販売店として開業し、食玩からジオラマ、ソフトビニールまでさまざまな作品を手掛けてきた海洋堂の歴史を振り返りながら、昭和30年代からのフィギュアの変遷を紹介。昨年ヒットを記録した映画「シン・ゴジラ」のひな型モデルや漫画、アニメのキャラクターフィギュアなどが並ぶ。

 フィギュアのひな型を作る職人を「原型師」というが、彼らの作品を同社の作家ごとに並べ、そのこだわりや作風の違いを見比べることもできる。また、大網白里市在住で日本のフィギュアの黎明期から30年以上にわたり活躍する原型師、ハマハヤオさんの作品も展示している。

 未来のブースに移ると、音声ソフトで歌うCGのヴァーチャルアーティスト、IA(イア)のライブを立体映像で再現したり、新進気鋭の作家のフィギュアを展示したりする異色の展示内容となった。

 同館によると、目玉は千葉市が舞台の人気ライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の登場人物「新垣あやせ」と、同じくライトノベルの「Re:ゼロから始める異世界生活」の「レム」「ラム」の等身大フィギュア。双子のレムとラムの等身大フィギュアが並び立つ企画展は全国でも初という。3体は26~28日は展示していない。

 ◆千葉ットマン参上

 また、コスチュームや身のこなしといった自身の肉体を使ってバットマンを再現する千葉ットマンを「肉体によるフィギュア的表現」として捉え、その愛車やコスチュームの一部を展示。千葉ットマンは除幕式にも現れ、人気漫画「北斗の拳」の主人公、ケンシロウのフィギュアと並び立ち、日米の人気ヒーローが競演する一場面もあった。

 田村俊雄館長によると、美術館でフィギュアを“アート”として展示する企画アイデアは約2年前からあった。昨年のリオデジャネイロ五輪閉会式でマリオやドラえもんが登場する映像が好評を博した様子に、「日本のサブカルチャーはもはや重要文化になっている」と感じ、実現にこぎつけたという。

 田村館長は「フィギュアは、鑑賞した人に自分の思い出をフラッシュバックさせる魅力がある。美術館としては新しい試みだが、その新鮮な体験を味わってほしい」と話している。

 9月24日まで。開館時間は午前9時~午後4時半。月曜など休館。入場料は一般800円など。【問】(電)043・242・8311。