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東京五輪追加競技スポーツクライミング、キッズ教室人気上昇 奈良

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東京五輪追加競技スポーツクライミング、キッズ教室人気上昇 奈良

 2020年東京五輪の追加競技となったスポーツクライミング。注目度が上がる中、手軽に楽しめるインドアジムに通う子供が増えている。県内には、キッズ専用ウオールやスクールを開設しているジムも。子供は感覚を覚えれば大人より上達が速いといい、未来のメダリスト育成にも期待がかかる。

 「そこに右足を乗せて、右手をえいって伸ばして」

 7月末、奈良市のボルダリングジム「ノボリコ」で、キッズ教室に入った同市の小学5年、澤田太希くん(10)が店長の中野哲弥さん(45)の指導の下、動き方「ムーブ」の一つ、ダイアゴナルの練習に励んでいた。

 ほかのジムで5回ほど登った経験があるという澤田くんはこの日が教室初日だったが、約2時間で8級21本、7級3本と、計24本もの課題を完登。「たくさん登れてうれしい。面白かった」と目を輝かせた。

 「ノボリコ」では5月から、小学4年~中学生の初心者を対象に、週1回ペースで1時間半~2時間のレッスンを3カ月間行う「キッズ教室」を開始。目標は中級(6~5級)に設定されており、5月から3カ月間通った奈良市の小学6年、佐々木湊くん(11)は、手足が届く課題なら、5級も登れるようになったという。

 湊くんがクライミングを始めたきっかけは、映画化もされた漫画「岳」で、将来の夢は山岳救助隊員。教室に入るまでは全くの未経験だったが、「できなかったことができるようになったり、課題が登れたときがうれしいし、面白い」と話す。ともに通った父、康さん(49)は「以前通った体操教室はいまいちだったようだが、クライミングは楽しんでいるみたいです」と目を細めた。

 8年前にボルダリングを始めてその魅力にとりつかれ、平成27年9月にジムを開設した中野さんは、極真空手の指導歴20年超で、体格や筋力などの特性に応じた丁寧な指導が評判だ。キッズ教室では、各個人の体格やレベルに併せて随時課題が設定され、大人と筋力や体格差がある子供も、ムーブ習得や課題クリアの達成感が味わえる。

 夏休みに併せ、キッズ教室に通い始める子供たちも増えているといい、中野さんは「技術をきちんと覚えて練習すれば、子供はあっという間にうまくなる。楽しみながら上達してほしい」と話した。

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 「ノボリコ」のキッズ教室は週1回ペース(1時間半~2時間程度)、3カ月間(12回)で小学生1万5千円、中学生1万8千円。前納割引やサービスあり。問い合わせは「ノボリコ」(電)0742・31・5789。