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「きゅうり加持」…猛暑の夏、身体堅固の願い込め 小豆島町・保安寺

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「きゅうり加持」…猛暑の夏、身体堅固の願い込め 小豆島町・保安寺

 「土用の丑(うし)」の25日、香川県小豆島町の小豆島霊場40番札所・保安寺で江戸期から続く恒例行事「きゅうり加持」が営まれ、暑い夏を健康に過ごそうと県内外からの参拝者が祈願した。

 きゅうり加持は「きゅうり封じ」とも呼ばれ、約1200年前に唐(中国)に留学した弘法大師・空海が持ち帰ったとされ、腐れやすいキュウリに封じ込めた病気がキュウリが腐るとともに平癒するように願う真言密教の秘法。同寺では暑さで体調を崩しやすい夏の土用の丑の日に伝統的に行っており、今年は8月6日の「二の丑」でも行われる。

 この日は午前8時過ぎから、本堂で4人の僧侶が本尊の十一面観音菩薩に向かい「独鈷(とっこ)」と呼ばれる先のとがった仏具でキュウリに穴を開けて「身体堅固」「病気平癒」などと書いた護符を詰め込んで祈祷(きとう)。午後3時頃まで繰り返した。

 祈祷を受けたキュウリは自宅の軒下に埋めるのが習わし。県外などからの参拝者らは同寺境内のモッコクの根元にまとめて埋めた。

 伝統の行事に地元や同県内をはじめ兵庫、岡山、鳥取などの各県からお遍路さんの団体などが訪れ、同寺で加持を受けた後、周辺の札所を巡るという。

 父親の代から訪れているという同町の高尾勝泰さん(71)は「季節の節目の行事は大切にしている。家族全員の健康を願ってお参りに来ました」と話していた。