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コミュニケーション能力育成へ演劇体験授業 津山商業高

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コミュニケーション能力育成へ演劇体験授業 津山商業高

 コミュニケーション能力の育成に向け、県立津山商業高校(津山市山北)で、演劇を取り入れた芸術的表現の体験授業が開かれた。講師として招かれたNPO法人パブリック所属の演出家で俳優の林成彦さん(48)=東京=と同所属メンバーら計4人が、3年生155人を対象に指導。生徒らは、相手に寄り添った関わり方などを、演劇を通して学んだ。

 同高では、地域社会を支える人材育成のため、昨年度から「つしょうレインボー・プロジェクト」を始動。アイデアやチャレンジ力、チームワーク力など、生徒の資質を引き出し、能力を培う取り組みを授業や学校行事で行っている。

 今年度は、文化庁が推進する芸術家の派遣事業を活用。演劇的ワークショップを3日間の日程で行った。

 最終日となった11日は、まとめ授業。いすに座って読書している男性「きたむー」(同所属メンバーが配役)を立たせるための言葉かけや働きがけなど、生徒らは3~4人の班を作って挑戦、発表した。

 倒れた人を一緒に助けてほしいと誘ったり、妻の役で娘の運動会競技への参加を頼んだりと、場面設定や配役も生徒らが相談して考え、ベンチから立とうとしない「きたむー」に、制限時間90秒の中で、工夫しながら一生懸命働きかけていた。

 定兼久昌乃(ひさの)さん(17)は「難しかったけど、友達とアイデアを出し合ったりしたのが、すごく楽しかった」と笑顔。

 林さんは「人の心を動かすために、友達と相談したり、考えたことが大切。社会では、いろいろな人との出会いがある。ちゃんと向き合い、寄り添いながら、つながろうとする気持ちを持ち続けてほしい」と呼びかけた。