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【高校野球神奈川大会】アレセイア湘南・村岡崇世主将 声出し続けチーム鼓舞

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【高校野球神奈川大会】
アレセイア湘南・村岡崇世主将 声出し続けチーム鼓舞

 七回、2死から4番・広田、5番・宇留志に連続適時二塁打が飛び出し、2点を取り返した。「まだ勝てる」。ゲームセットの瞬間まで声を出し続けた。

 元来、口べたな性格。「とにかく声を出そう」と、主将としてグラウンドでは誰よりも声を出すことでチームを鼓舞してきた。

 「明るさ」がチームの売り。冬の練習では、とにかく走り続けるトラック走を、全員で声を掛け合うことで乗り越えた。走り終え、座り込む仲間の顔には疲労感よりも、「やりきった」表情が浮かんでいた。これ以上ない充実感のなかで最後の夏を迎えた。

 試合では麻布大付打線を止めきれず劣勢の状態が続いたが、各攻撃イニング前につくる円陣では「ここからだ!」とお互いを励まし合う光景がみられた。劣勢で弱気になりがちなチームが夏の土壇場でみせた成長の証しだった。

 試合後、言葉少なに後輩たちへエールを送った寡黙な主将。こらえきれない悔しさが、涙となってあふれ出していた。