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【高校野球埼玉大会】所沢商・松田健吾遊撃手 “全身で打ち返した”二塁打

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【高校野球埼玉大会】
所沢商・松田健吾遊撃手 “全身で打ち返した”二塁打

 初回、チームで最初の打席に立った。緊張で体がこわばる。「健吾!」。スタンドから自分の名前が何度も聞こえ、応援してくれた人々の顔が浮かんだ。「あの声援に応えたい」。全身で打ち返した球は右前へ。二塁打となり、先制のホームを踏んだ。

 161センチ、60キロ。小柄ながら鍛え抜いた足腰を生かしフルスイングする姿が力強い。だが、「力がなく、うまい方ではなかった」と兄の一成さんは話す。

 「打つのが大好きだった」。7歳から野球を続けているが、体格差で思うように活躍できなかった。飛距離が伸びず、苦しむ日々。「進化しなければ」と、昨秋から下半身を鍛えるトレーニングを欠かさぬようにした。すると、今春には毎試合、一本を打てるまでに成長。「努力で補えた」と笑顔をこぼした。

 「学校で練習できるのは今日まで」。この日もいつも通りトレーニングを行った。短い夏だったが、努力の成果を手に入れた。(飯嶋彩希)