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【楽しい川柳国訛り】強情で何をやっても失敗だらけ

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【楽しい川柳国訛り】
強情で何をやっても失敗だらけ

 《からぽねやんで

   じょっぱり強いから

    だめだべや》

 秋田県 佐々木敏子さん

 ・カラポネヤンデ…空骨病んで。骨惜しみをして、仕事をなまけること。

 ・ジョッパリ…意地っ張り。強情、頑固。「強情張り」の強が経過省略(長い間に途中で消える)してジョッパリになりました。

 〈コメント〉

 働くのが嫌で、気の強いのが先になり、何をやっても失敗だらけ。そんな息子への期待がはずれた、親の落胆の句です。

               □   □ 

 親はどうしても、可愛い子には過剰な期待をかけがちですよねえ。

 でも、ま、だいたい子は、親の願い通りには育ってくれませんな。

 でも、親の言うことは聞かなくても、先生や仲間や、世の中の人とのお付き合いから刺激を受けて変わったり、進歩したりすることも、ままあります。

 子供は親だけが育てるものではなく、社会みんなが育てるものなんでしょうな。

 子供の時「出来ない子」だったのが、世の中に出たら社長になってたなんて例もあります。

 オラにもそんなケヤグ(友達)がおります。

               □   □ 

 さて、8月のお題ですが、「あべこべ」であります。あべこべの語源を調べてみたら、「彼辺此辺」和訓栞。「彼方此方」俗語考。「アチラベコチラベ」両京俚言考。などとありました。物事の順序、位置、関係などが本来の逆になることですよね。

 このコーナーは「お国ことばで川柳」です。

 句には必ず「方言」を入れてください。その句についてのコメントも添えてくだされば大変ありがたいです。(方言研究家、川柳作家)

                  ◇ 

 次回の掲載は8月20日の予定です。

 次回のお題は「あべこべ」

 本文にもあるように、次回、8月の〈お題〉は「あべこべ」です。例えば秋田で使われる「しちゃまかちゃま」。あべこべなものや出来事など、方言を詠み込んで作句してください。全国どの地方の言葉でもOKです。

 投句の送り先は、〒980-0803 仙台市青葉区国分町2の14の18 定禅寺パークビル3F 産経新聞東北総局「楽しい川柳・国訛り」係まで。

 応募作品が採用された方には紙面に掲載している渋谷伯龍さん描き下ろしの色紙をお送りします。ふるってご応募ください。