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【甲信越ある記】安藤家住宅(南アルプス市)築300年、武田家の遺風が残る邸宅

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【甲信越ある記】
安藤家住宅(南アルプス市)築300年、武田家の遺風が残る邸宅

庭にある樹齢350年以上のクロマツの前で安藤家の歴史を解説する今沢忠文さん(右)と安藤久さん=山梨県南アルプス市西南湖 庭にある樹齢350年以上のクロマツの前で安藤家の歴史を解説する今沢忠文さん(右)と安藤久さん=山梨県南アルプス市西南湖

 安藤家住宅運営委員会委員で西南湖自治会副会長の安藤久さん(70)が解説する。

 「祖先が武田家の家臣だったので武家屋敷の雰囲気を取り入れたかったのではないか。室内の梁(はり)や柱を見てください。多くの古民家は大きさがふぞろいですが、安藤家ではきっちり製材されたものがほとんどで、上品な雰囲気がします」

 築後約300年。現在まで一度も火災に遭うことがないのも珍しい。

 江戸時代後期の経世家、二宮尊徳の教えを伝える報徳社という団体が全国に散らばる。今沢会長は「県内で唯一」という地域の報徳社の社長でもある。「安藤家は小作を自作農にするため土地を提供するなど、農民に好かれていた。報徳社の教えで勤勉な農家が多く、不満をもって放火するような人がいなかったからではないでしょうか」と推測する。

 主屋の東側には、樹齢350年を越えるクロマツ、茶室、コイが泳ぐ池がある。全国でも夏はとりわけ暑い甲府盆地に建つ安藤家住宅。ここでしばしの涼をとるのも風流だ。

                   

 ■安藤家住宅 南アルプス市西南湖4302。(電)055・284・4448。中部横断自動車道南アルプスインターチェンジから車で約10分、山梨交通バス古市場バス停から徒歩30分。休館は火曜(祝日は除く)と祝日の翌日(日曜、休日は除く)。開館時間は午前9時~午後4時半(入館は4時まで)。大人300円、小中高生100円。

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