産経ニュース

【甲信越ある記】安藤家住宅(南アルプス市)築300年、武田家の遺風が残る邸宅

地方 地方

記事詳細

更新

【甲信越ある記】
安藤家住宅(南アルプス市)築300年、武田家の遺風が残る邸宅

庭にある樹齢350年以上のクロマツの前で安藤家の歴史を解説する今沢忠文さん(右)と安藤久さん=山梨県南アルプス市西南湖 庭にある樹齢350年以上のクロマツの前で安藤家の歴史を解説する今沢忠文さん(右)と安藤久さん=山梨県南アルプス市西南湖

 畑や住宅に囲まれたのどかな田園地帯に、武家屋敷のような旧名主(なぬし)の家があると聞き、車を走らせた。細い道に入り50メートルほど行くと、左手に塀に囲まれた大きな屋敷が見える。

 江戸時代に建てられた「安藤家住宅」(山梨県南アルプス市西南湖)だ。農家の名主の家だが、敷地内に茶室や庭園があるので、武家屋敷の雰囲気がする。

 地元の西南湖自治会の会長で同家の歴史に詳しい今沢忠文さん(80)が、教えてくれた。

 「安藤家の祖先は武田家の家臣だった小尾家。甲府が徳川家の直轄地となり、約400年前に韮崎辺りからこの近くに移り住んだ。そのとき、徳川家に過去を悟られないように、妻の安藤姓を名乗ったと伝承されています」

 宝永4(1707)年の宝永地震で液状化などの被害があり、安藤家は翌5年、住宅を新築して転居したという。安藤家住宅は、甲斐国の名主の家の様式を伝えるものとして、昭和51年に敷地全体が国の重要文化財に指定されている。

 長屋門をくぐると左手に主屋がある。玄関は武家屋敷にみられる式台付玄関。主屋から玄関部分が突き出ている造りのものだ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 安藤家住宅(南アルプス市)築300年、武田家の遺風が残る邸宅