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大阪・キタを不妊手術済み猫の聖地に 殺処分ゼロを発信

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大阪・キタを不妊手術済み猫の聖地に 殺処分ゼロを発信

 ■お初天神通り商店街の巨大垂れ幕が話題

 大阪・キタの露天神社(お初天神)の15日の例大祭(夏祭り)にあわせ、同社西側の曽根崎お初天神通り商店街のアーケードに巨大な猫の垂れ幕やパネルなどが設置され話題を呼んでいる。キタを不妊手術済みの猫の聖地にし、大阪の玄関から全国に殺処分ゼロを発信しようという取り組み。多くの参拝客の目にとまればと、関係者は話している。

 垂れ幕やパネルの猫はいずれも耳先が桜の花びらのようにカットされている。これは不妊手術済みのしるしで、“さくらねこ”と呼ばれているという。

 キタとさくらねこの出合いは昨年1月。増えすぎた野良猫による糞尿被害などに悩まされていた同商店街会や振興町会でつくる「キタ歓楽街環境浄化推進協議会」が、無料不妊手術を通して住民と猫のトラブルの解決を図り、殺処分ゼロにつなげている公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)の活動を知り、相談を持ちかけたことがきっかけだった。

 6月から1年をかけ、同協会の活動エリアで約200匹の野良猫に手術を実施したところ、尿臭やさかりの声などが激減し、猫の健康状態も向上。観光客らが「猫のいる歓楽街」としてSNSで発信し、さくらねこに会うために海外からキタを訪れる人も見られるようになった。

 「トラブルの源であった野良猫が、さくらねこになって地域で愛されるようになった。その結果、殺処分ゼロを呼びかける、3年間のアーケード利用を許可してもらった」と同基金の佐上邦久理事長(57)。

 アーケードを飾るのは、「会いにキタ さくらねこ」などの文字が入った約1・8メートル×1・8メートルの垂れ幕や、さくらねこ活動を説明するパネル、ネコちょうちん。同協議会メンバーでさくらねこ活動リーダーの山本光惠さん(54)は「キタは大阪の玄関。『世界一ねこにやさしい街』として認知され、さらに発展していければ」と話した。(服部素子)