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佐渡汽船社長、今年度限り航路撤退 知事は存続を模索

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佐渡汽船社長、今年度限り航路撤退 知事は存続を模索

 佐渡汽船の小川健社長は14日、県庁に米山隆一知事を訪ね、赤泊(佐渡市)と寺泊(長岡市)を結ぶ航路から撤退する方針を伝えた。米山知事は住民や観光客の移動手段として存続は必要との考えをにじませ、両市などとの調整に乗り出す意向を示した。

 小川社長は記者団に対し、早ければ今年度限りで撤退したいとの考えを明らかにした。

 同社の経営は平成26年度から赤字基調となり、主力の新潟(新潟市)-両津(佐渡市)航路の収益で小木(同市)-直江津(上越市)と赤泊-寺泊の2航路の赤字を補填(ほてん)してきた。

 小川社長は「全体の収益性が落ち、それ(補填)ができない状況になった」と米山知事に説明し、赤泊-寺泊以外の2航路に経営資源を集中させたいとした。

 県は同社の株式を約38%保有する筆頭株主で、米山知事は最終損益が赤字に陥っている経営状況に理解を示しながらも「地元の意見をうかがいながら、合意を形成することになる」と指摘。必要に応じ、県が関係者間の調整に乗り出す考えを示した。

 同社によると、昨年の赤泊-寺泊航路の乗客数は約2万人。このうち佐渡島民は1500人に満たず、観光客が大半を占めている。