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京都の障害者支援施設利用者がLINEスタンプ作製

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京都の障害者支援施設利用者がLINEスタンプ作製

 京都市伏見区の障害者就労支援施設「エクスクラメーションファクトリー タケダ」の利用者が、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で利用できるスタンプを作製した。利用者や職員の口癖、あいさつなどをイラスト化した、ほのぼのとした仕上がりになっている。「ほがらかな仲間たち」の名前で、40種類1セットを120円で販売しており、収益の一部は施設の運営費に充てられる。

 同施設は発達障害や知的障害などのある20~50代の男女25人が通っており、箱の組み立てやダイレクトメールの封入作業、企業のデータ入力などを行っている。

 スタンプは、こうした利用者らの普段の様子を取り入れた。「あっはっはー」とほがらかに笑う様子や「えっ、僕ですか」「イイネー」などの口癖、「おはよう」「了解でーす」などの日常のあいさつが、親しみやすいイラストで表現されている。

 同施設マネジャーの塩貝親(ちかし)さん(56)によると、作業時間中は集中しているためか、これまで利用者同士あまり会話をしていなかったといい、昨年春から交流のための座談会を企画。好きな食べ物や趣味などを話し合う内に互いのことを理解するようになり、話をすることを楽しく思う利用者が増えたという。

 その後もクリスマス会などのイベントを重ねる中、利用者の口癖や話しぶりなどの利用者1人1人の個性が面白いと思うようになった塩貝さんが、スタンプ作りを提案した。

 パソコン作業が得意な利用者3人が中心となり、スタンプの制作に着手。イラストの原案作成を外注した以外は、色を付けたりセリフの配置を決めたりなどを利用者らが手がけ、約3カ月かけて今年5月に完成させた。

 塩貝さんは「スタンプ作りを通して利用者間の会話も弾むようになり、施設内がよりにぎやかになった。今後もコミュニケーションを大切にする取り組みを続けたい」と話していた。