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検番演舞場、60年ぶり一新 奈良・元林院、伝統芸能の振興に力

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検番演舞場、60年ぶり一新 奈良・元林院、伝統芸能の振興に力

 かつて花街として栄えた奈良市元林院(がんりいん)町で今も舞踊の稽古場として利用されている「元林院検番演舞場」が約60年ぶりに改修された。今後は伝統芸能や観光イベントにも利用予定で、市は「これを機に奈良の伝統芸能の振興にも力を入れていきたい」としている。

 かつて関西有数の花街としてにぎわった同町の芸妓(げいこ)らを管理していた元林院検番演舞場と事務所は、昭和31年ごろ現在の場所に建てられた。木造平屋建ての演舞場は地元の伝統芸能に携わる人たちの稽古場として利用されてきたが、老朽化が激しく、空調設備などもなかったため、市が今年3月から改修。床や壁、屋根瓦も一新され、6月末に工事が完了した。

 13日はリニューアルを記念し、演舞場で能楽教室を開く金春流の田中直樹さん(47)らが「仕舞 高砂」を、日本舞踊を教える坂本流名取の坂本晴子さん(88)が「小唄 寿三番」を披露。集まった約40人の市民から大きな拍手が送られた。

 田中さんは「改修を経て空調も付いたし、きれいになってよかったです。能は奈良が発祥ともされているし、ここから伝統芸能が盛り上がっていけば」と話していた。