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夏鳥・ブッポウソウ、渡り調査 GPS装着で移動ルート解明へ 鳥取

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夏鳥・ブッポウソウ、渡り調査 GPS装着で移動ルート解明へ 鳥取

 夏鳥ブッポウソウに位置情報の小型記録装置「GPSロガー」を装着した渡り調査が、鳥取県西部で進められている。成鳥5羽に今年6月、装置の取り付けを完了。この成鳥が来年春、越冬地から県西部に戻ってきた際に捕獲して装置を回収し、この地からの移動ルートを解明する試み。

 調査は2年前から、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)と鳥取県内の野鳥専門家2人が共同で実施。過去2回は、装置の強度不足などでデータが得られなかったが、今年は改良型を使用し、成果が期待されている。装置は、ブッポウソウの背中に取り付け、重さは約2グラムで飛行などに影響はないという。

 絶滅危惧種のブッポウソウは、青緑色の体で赤いくちばしが特徴。雌雄同色で全長30センチ。国内に春、飛来して繁殖する雌雄約550組の大半が鳥取、岡山、広島県で子育てを行うとされる。

 鳥取県西部を基点としたブッポウソウの渡り調査は平成25年、日照時間を記録する装置「ジオロケータ」で、越冬地が東南アジアのボルネオ島だったことが判明した。国内からのブッポウソウの渡り先が明らかになったのは2例目。この調査では、往復約7600キロの長旅をしていたことが分かったが、この装置では精度などに難点があり、詳細な渡りルートが解明できなかった。

 このため、両調査に参加する米子水鳥公園(鳥取県米子市)の桐原佳介主任指導員は「GPSロガーを使用することで、渡りルートや越冬地の正確な場所が分かり、研究が大きく進展する可能性がある」と来春の回収に期待している。一方、改良型のGPSロガーは今年、新潟や長野、岡山3県でもブッポウソウ計13羽に装着しているという。