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耕作放棄地に再生プロジェクト 和歌山・紀ノ川農協、参加者を募集

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耕作放棄地に再生プロジェクト 和歌山・紀ノ川農協、参加者を募集

 ■傾斜地を整備 レモン栽培、販売

 農家の高齢化や後継ぎ不足に伴い耕作放棄地の増加が問題となる中、県内の農産物販売専門農協「紀ノ川農業協同組合」(紀の川市)は、農地の再生に向けた取り組みをスタートする。草木を刈るなどして傾斜地を整備し、来春にもレモンの苗木を植えることを目指している。

 同農協で4月に発足した「地域づくり・担い手づくりプロジェクト」の一環。

 レモンづくりが計画されているのは、紀の川市横谷の傾斜畑約千平方メートル。軽自動車が辛うじて通行できる道を進んだ先にある場所で、現在は草木が生い茂っている。

 同農協によると、傾斜地は果樹栽培に適しているが、作業が困難なため、耕作放棄地が特に増えている。今回使う土地も、すぐ近くまでイノシシが眠りにきているとみられるが、レモンはイノシシに食べられる被害に遭わないと考えられるという。また、レモンの輸入量が減少傾向にあることから、継続的に栽培する需要もあるとみており、収穫されたレモンはインターネットなどで販売する。

 最初の作業となる草刈りなどは8月26、27日に実施する予定で、田舎暮らしに興味がある人や楽しみながら草刈りがしたい家族連れなど幅広く参加者を募る。来年の春に苗木約30本を植え、その3年後から収穫することを目指すという。

 プロジェクトの計画を進めている同農協理事で同市の果樹農家、岡豊章さん(42)は、「生半可な気持ちではできないほど草木は生い茂っている。それでも、『やってみたい』と思ってくれる人や、一緒に汗水流すうちに『ここに住みたい』と思ってくれる人が現れてくれたらうれしい」と期待を寄せている。