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仙台駅東口“開業ラッシュ” ホテルや商業施設…薄れる「東西格差」

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仙台駅東口“開業ラッシュ” ホテルや商業施設…薄れる「東西格差」

 JR仙台駅東口に新たに完成した「ホテルメトロポリタン仙台イースト」が19日オープンし、開業セレモニーが開かれた。駅西口と比べて開発が遅れていた東口だが、双方をつなぐ昨年の東西自由通路の開通を契機に、ホテルや商業施設の“開業ラッシュ”が続いている。駅の東西間の行き来が活発化し、仙台市中心部のさらなるにぎわいに期待が高まっている。(大渡美咲)

 ホテルメトロポリタン仙台イーストはJR東日本系で仙台駅に直結。客室は5~14階にあり全282室。会議室や宴会場がなく、西口にある同系列のホテルメトロポリタン仙台と差別化した。また、全体の6割がワイドシングル(1泊2万5千円)。2館の合計で577室となる。「東北六感」をコンセプトに、室内には南部鉄器など東北各地の工芸品を置いた。

 開業セレモニーでホテルを運営する仙台ターミナルビルの新妻博敏社長は「仙台駅が開業した130年前、(駅周辺は)東西に分かれ東側の発展が遅れた。東口の顔として、自信を持って社員一同取り組みたい」とあいさつした。

 また、仙台駅東口商工事業協同組合の松坂卓夫理事長も、昭和58年から東西自由通路の拡幅や東側の商業施設の開発について長年要望していたとし、「30年以上たって要望がかなった。何度もまちづくり懇談会を重ねてはいるが、将来を見据えた都市デザインに取り組む必要がある」と話した。

 関係者の悲願だった駅東西間の交流。突破口となったのが昨年の東西自由通路の拡張だ。これで人の流れは大きく変わり、さらに大型商業施設「エスパル仙台東館」もオープン。東西の往来が活発化し、利便性が高まっている。

 東口周辺ではホテルの開業も続いている。昨年4月には東北初進出となった「ホテルビスタ仙台」がオープン。来年10月には会議場機能を併せ持つ「アパホテルTKP仙台駅北」がオープンする予定だ。

 東日本大震災後、仙台では復興需要でホテルの稼働率が跳ね上がり、室数が不足しがちだったが、一連の開業ラッシュで800室余り増える予定。復興需要が落ち着く今後は、国内外からの観光客の呼び込みも鍵となってくる。

 メトロポリタン仙台イーストの尾形一郎総支配人は「東口の顔となってたくさんの人に来てもらいたい。また、ホテルを拠点に東北各地にも足を運んでいただきたい」と期待を込めた。