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前橋・高崎も1学級削減 来年度県立高、募集定員10学級減

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前橋・高崎も1学級削減 来年度県立高、募集定員10学級減

 県教育委員会は19日、教育委員会会議で、来年度の県立高校の募集定員を10学級減らすことを決めた。少子化で中学卒業見込み者が減少する中、長年行われなかった前橋や高崎地区の県内トップクラスの県立高校でも定員を削減する。受験生や保護者、教育関係者らは、偏差値や倍率がどう変化するか、高校入試状況の変化を注視している。

 来年4月の高校入学予定者を対象に29年度より10学級(原則1学級は40人)削減する。定員削減は、人口減少に伴い山間部を中心に行ってきたが、「学校規模や地区のバランスを考慮」(県教委)し、10年以上削減がなかった前橋、高崎、館林地区でも実施する。

 伝統県立高校の前橋、前橋女、高崎、高崎女で各1学級削減するほか、館林と館林女でも1学級ずつ減らす。富岡・甘楽地区と吾妻地区では統合による新高校設立で、2校で2学級減。33年に統合予定の桐生と桐生女でも1学級ずつ減らす。桐生女では英語科を廃止する。

 これら削減で、全日制とフレックススクールを合わせた県内66公立高校の募集定員は前年度比400人減の1万2930人となる。

 県教委は、大規模な定員削減について「きめ細かな指導ができるメリットがある」とし、「本県の高校は、それぞれの地区に中核校があり一定の地区に偏っていないのが特徴。特色のある学校作りで子供たちに誇りを持って学んでもらいたい」と話した。

 中学卒業者・見込み者数は平成元年の3万3859人をピークに急減。30年度は前年度比約600人減の1万8798人の見込み。43年にはさらに1万4491人にまで減少すると見られ、県教委は33年度までにさらにあと28学級ほど減らす必要があるとしている。

 定員削減を「すごく大きな事と認識している」と話すのは、前橋市内を中心に展開する小中高生向け学習塾の教務担当者。その上で、「県内トップ高校の志願倍率が上がり、さらにそれが波及し、(偏差値が近い)周辺の高校でも合格のボーダーラインが上がる可能性もある」と受験が狭き門になるとみている。

 同塾は受験生の親からは不安の声も聞かれているといい、偏差値がどれほど上がるのか、詳しく分析した上で具体的な対策を検討していくという。