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【夢を追う】マッちゃん会長・合瀬マツヨさん(1)「泥臭さ」求め考え抜く

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【夢を追う】
マッちゃん会長・合瀬マツヨさん(1)「泥臭さ」求め考え抜く

週末、大勢の買い物客でにぎわう店内 週末、大勢の買い物客でにぎわう店内

 野菜を泥付きのまま、店頭に並べることに、こだわっています。

 新鮮な野菜には、泥が付いています。さっきまで、土の中で育っていたわけですから、当然ですよね。

 百姓は、泥の中に足を突っ込んで仕事をしています。私もずっと、そのように働いてきた。その魅力を伝えたい。私は「泥臭さ」と表現しています。

 また、マッちゃんの魅力は、自然に囲まれていることです。このイメージを大切にしたい。きれいな野菜でなく、土が付いた野菜でなくてはいけないのです。他の店との差別化を図る上で、しっかり計算しています。

 《マッちゃんには、イートインスペースもある。売り物の野菜を使い、スタッフが腕によりをかけた料理が、大皿に盛られる》

 野菜はなるべくその日のうちに、売り切るように心がけています。翌日に新たな野菜が運ばれてくるからです。夕方以降、大きく値引きすることもある。

 それでも、余ってしまうことはあります。農家が丹精して作った野菜です。無駄にしたくない。私が売値の半額で買い取ります。

 買い取った野菜は、私が漬物にしたり、総菜コーナーで出す食材にします。

 総菜の味付けは、地元育ちの主婦に任せています。メニューもすべて、考えてもらう。

 この野菜は、こんなふうにして食べたら、もっとおいしい。こんな使い方もできますよ-。野菜をよく知る地元の人が、総菜を通じて食べ方を提案するんです。

 リピーターの方から「新しいおかずがある」と喜んでもらえると、やってよかったと思いますね。

 《40歳を過ぎて起業した。がむしゃらに働く中、商才が開花した》

 実家も、嫁ぎ先も農家です。先祖代々、百姓をしていました。商売には縁がない。

 それでも、お店をやろうと決めた以上は必死です。家族以外、頼る人はいない。どうすれば良いか、自分で考えるしかない。

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