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オオミズナギドリ、メスが長寿 舞鶴・冠島第1次調査 513羽を捕獲 京都

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オオミズナギドリ、メスが長寿 舞鶴・冠島第1次調査 513羽を捕獲 京都

 日本鳥学会員らでつくる冠島調査研究会(須川恒会長)や舞鶴市は「オオミズナギドリ繁殖地」として国の天然記念物に指定されている「冠島」の平成29年度第1次調査(5月19~22日)の結果を発表した。期間中のオオミズナギドリの捕獲数は513羽(速報値)。過去に識別用の足輪をつけたオオミズナギドリを調べた結果、メスの方が長寿の傾向があることがわかった。

 冠島は同市沖約10キロにある無人島で、普段は島への上陸は許可されていない。調査は、冠島の管理状況とオオミズナギドリの生態を調べるため、環境省の委託を受けて年2回、定期的に行われている。

 今回の調査では、国や同市、同会、西舞鶴高校の生徒ら約40人が冠島に上陸。うち17人が宿泊し、夜と早朝に巣穴の周辺で、オオミズナギドリを捕獲するなどの調査を行った。

 捕獲されたのは513羽で、昨年5月の851羽から減少。513羽のうち、新たに足輪が取り付けられたのは179羽。残る334羽は過去に足輪を取り付けた個体だった。

 このうち、平成元年~6年に足輪が付けられた個体10羽を確認。9羽がメスで、内訳は元年が1羽▽2年が2羽▽5年が2羽▽6年が4羽-だった。オスは5年の1羽だけだった。須川会長は「少なくとも23~28歳以上の長寿個体はメスが多く、長寿の傾向があるとみられる」と話した。

 また、島内でドブネズミの生息を確認。「オオミズナギドリのヒナを食べていないか、サンプリング調査が必要。現在はオオミズナギドリの壊滅的な減少にはつながってはいない」(須川会長)とした。島内では、オオミズナギドリのほか、ヒヨドリやシジュウカラ、ヨシキリなど29種の鳥類が確認されたという。