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中世のたたら製鉄 鳥取・伯耆町で炉跡出土

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中世のたたら製鉄 鳥取・伯耆町で炉跡出土

 鳥取県伯耆町福島の弥生から江戸時代にかけての複合遺跡で、中世のたたら製鉄の炉跡1基が見つかり、31日、町教委が発表した。中世以前の鉄関連炉跡の確認は、県内で9例目。

 県の砂防工事に伴い、平成27年6月から、同遺跡がある小高い山(160メートル)の一帯約1千平方メートルを発掘調査。炉跡は、戦国時代の福島城跡の調査過程で谷筋から出土した。

 平安時代末期から鎌倉時代初め頃の炉とみられ、修復して繰り返し使われていた。粘土で作られた炉床の中央部に、竪型(たてがた)の炉が立っていたと推定。炉の底部(直径60センチ)が高さ5~15センチまで残っていた。内部には製鉄時などに出る不純物「鉄滓(てつさい)」があった。製鉄炉なのか、精錬鍛冶炉なのかは不明という。

 長田康平・町教委文化財担当は「県西部のたたら製鉄や鍛冶の歴史を解明する貴重な史料」と評価している。

 また、城跡からは柵列などを確認。城郭の規模が大きく、町教委では戦略上の拠点として築城されたとみている。

 現地説明会が4日午後1時半から開かれる。