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土庄・宝生院にウッドデッキ設置 シンパクを優しく見守り 香川

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土庄・宝生院にウッドデッキ設置 シンパクを優しく見守り 香川

 香川県土庄町の小豆島霊場54番札所・宝生院で進められている国指定の特別天然記念物「宝生院のシンパク」周辺の土壌改良とウッドデッキ設置の平成28年度分の工事が完了した。観光客や地域の人らは真新しいウッドデッキの上から“地域の宝”のシンパクを見学している。

 シンパクはイブキとも呼ばれるヒノキ科の常緑高木で、宝生院のシンパクは国内最大の巨木で東西に25メートル、南北に26メートルを超えて枝を張り、森のように広がって圧倒的な存在感がある。

 同工事は地域の貴重な財産を後世に残そうと、衰えがみられる樹勢の回復と、見学者が土の上を歩いて踏み固めることを防ぎ、根が養分を吸収する活動を妨げないための保護を目的に、再生委員会を立ち上げて28年度から4カ年計画で実施している。

 今月21日までに土壌改良はシンパクの北側で全体の約5分の1が完了。ウッドデッキは腐食防止処理された杉材で改良工事部分を覆うように幅約1・5メートル、長さ約23メートル(全体の3分の1)に設置された。同日は関係者らでテープカットの後、ウッドデッキの渡り初めをした。

 再生委員長の香川大学名誉教授、増田拓朗農学博士は「枯れ枝がみられ、根も弱っており、世代を超えて継承するには必要な治療や持続的な見守りがこれからも必要」と話していた。