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災害救助犬、消防と連携を レスキュー協会「米モデルに」 三木でセミナー 兵庫

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災害救助犬、消防と連携を レスキュー協会「米モデルに」 三木でセミナー 兵庫

訓練で行方不明者を捜し当てる災害救助犬=三木市志染町御坂 訓練で行方不明者を捜し当てる災害救助犬=三木市志染町御坂

 災害救助犬を育成するNPO法人「日本レスキュー協会」(伊丹市)は三木市志染町御坂の県広域防災センターで、消防関係者らを対象にしたセミナーを開いた。米国の連邦緊急事態管理庁(FEMA(フィーマ))職員を講師に招き、災害救助犬と救助機関が連携する必要性を訴えた。

 平成7年の阪神大震災を教訓に設立された同協会は、災害救助犬8頭を保有している。23年の東日本大震災や昨年の熊本地震では被災直後の現場に出動し、行方不明者の捜索に当たった。

 同協会によると、日本では、消防など公的な救助機関に所属する災害救助犬は少なく、消防と災害救助犬が日頃から行動を共にする態勢ができていない。このため、災害現場で意思疎通がうまくいかないケースもあるという。FEMAをモデルに国内でも連携態勢を構築しようと、同協会がセミナーを企画した。

 9日に行われたセミナーには、全国の消防隊員ら約50人が参加。FEMAの特別捜査犬チームに所属するリン・エンジェルバートさんが「災害捜索の心構え」と題し、災害救助犬による捜索活動の利点などを説明した。その後、センター内のがれき訓練施設で、災害救助犬による捜索活動を見学した。

 神戸市特別高度救助隊隊長の山本大二郎消防司令補(45)は「阪神大震災の時は救助犬とどう連携していいか分からなかった。互いに活動内容を明確にすれば、非常にいいものになると思う」と分析。同協会の吉永和正理事長(68)は「災害現場で犬が非常に役立つということを十分に知ってもらいたい」と話していた。