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「人生が変わる」おもてなしを 「山の信州」前面、7月から観光企画

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「人生が変わる」おもてなしを 「山の信州」前面、7月から観光企画

 「信州で人生が変わる」-。こんなコンセプトの下、県の強みである豊かな自然に触れてもらい、訪れた観光客に「信州」のすばらしさを体感してもらう観光企画がスタートする。県とJRグループなどが7~9月に展開する企画「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」で、阿部守一知事が会長を務める「信州キャンペーン実行委員会」が19日、明らかにした。DC期間の終了後も、観光客が減らないよう、全力で「おもてなし」に徹するとしている。

 企画では、「人生を変える」とのコンセプトに沿い、「癒やし」「アウトドア」「歴史・文化」「食」をテーマに、4つの旅の形が提案された。標高の高さを生かした星空観察ツアーや森林セラピー、トレッキングなど、「山の信州」を前面に押し出したメニューが目立つのが特徴だ。

 日本遺産に指定された旧中山道の「木曽路」を歩いてもらい、かつて往来した旅人の心境を思い、山々の風景を堪能してもらう。体験型のイベントもあり、自然観察や農業体験もできる。

 私鉄各線を利用したワイントレインの運行なども計画されている。外国人観光客向けに多言語コールセンターも開設し、24時間態勢で問い合わせに対応するという。

 県内に路線網を持つJR東日本、東海両社は期間中、481本のイベント列車を運行。また、エル特急時代に使われた189系車両による「木曽あずさ号」(新宿-南木曽駅)を16年ぶりに走らせるほか、「諏訪しなの号」(名古屋-茅野駅)、「信州DC伊那路満喫号」(小淵沢-飯田駅)など、営業区域を越えて相互乗り入れする列車も多数登場する。

 県によると、期間中の延べ宿泊者数は、前年同期比で10%増の672万人以上を見込んでいる。北陸新幹線の金沢延伸や、善光寺御開帳でにぎわった27年の同期と比べても1・6%増で、阿部守一知事も「意欲的な数字設定だ」としている。観光客のにぎわいを維持し、県経済に波及効果を及ぼしたい考えだ。

 JRはすでに、信州観光をアピールするテレビCMの放送や、ポスターの掲示に乗り出している。イベント情報は「信州DC」のホームページで紹介されている。(太田浩信)