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【夢を追う】元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(4)友の死、震災を乗り越えて

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【夢を追う】
元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(4)友の死、震災を乗り越えて

自宅敷地内のスタジオ予定地で「音楽で恩返しをしたい」と語る笠浩二さん 自宅敷地内のスタジオ予定地で「音楽で恩返しをしたい」と語る笠浩二さん

 《生活が落ち着きを取り戻すと、いち早く、南阿蘇の復興へ動き出した》

 ツイッターやフェイスブックで南阿蘇の被災状況を発信しました。すると、東京のミュージシャンやタレント仲間、ファンの人から支援の申し出が相次いだ。支援物資を送るという人と、村役場の橋渡しをしました。

 そして僕ができることは、音楽しかありません。一人でも多くの被災者が、前向きになれるきっかけをつくりたかった。

 熊本のローカルタレント、英太郎さん(41)が作詞作曲した「明日へのエール」をインターネットで配信することを提案しました。九州北部豪雨(平成24年)の被災者を勇気づけようと、作られた曲です。地元のミュージシャンやタレントに呼びかけ、賛同してくれた55人で歌い継ぎ、ネットで無料配信されました。

 《昨年12月、26年ぶりのベスト・アルバム「RYU+」を発売した。被災地復興への決意も新たにする》

 南阿蘇を拠点に音楽活動を続けたいと思います。地震前まで自宅近くにスタジオを借りていたんですが、新たに自宅敷地内に小さなスタジオを作ることにしました。

 熊本でのライブも実現したい。帰ってきてからの自分なりの故郷への恩返しだと思っています。

 それと、僕らの誇りである「C-C-B」というバンドを、若い人に伝えていきたい。「あの人は今」とかの番組には正直、出演したくないけれど、テレビに出ることで、僕たちの音楽性を伝えることができるなら考えます。

 「ロマンチックが止まらない」を聴いてもらい、「良い曲があったんだなあ」と思ってもらえたら最高。まだまだ頑張る決意です。(聞き手 南九州支局 谷田智恒)