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【夢を追う】元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(3)病に倒れ阿蘇へ

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【夢を追う】
元C-C-Bドラマー・笠浩二さん(3)病に倒れ阿蘇へ

両親と愛犬愛猫の家族で阿蘇のスローライフを満喫する笠浩二さん 両親と愛犬愛猫の家族で阿蘇のスローライフを満喫する笠浩二さん

 《バンド「C-C-B」解散後はソロで音楽活動を続けた》

 東京・青山のマンションを拠点に、音楽に加え、プロデュース業や得意のコンピューター関係の仕事も手がけた。曲を作り、コンピューターに打ち込んだり、専門学校で教えたりもした。生きていくのに必死だったんです。

 ですが、不規則な生活とストレスで体調を崩しました。小さい頃からぜんそくの持病もありました。先行きが見えず、精神的にも不安が募るばかり。摂食障害などを発症し、脚気(かっけ)にもなりました。

 寝ていても硬直するようなガチガチな身体でドラムもたたけず、音楽活動は休止せざるをえなかった。30代後半でしたが、心身ともぼろぼろでした。

 《平成11年、熊本県南阿蘇村へ移住を決意した》

 南阿蘇村は祖父母が住んでいました。少年時代、両親と弟の家族4人で、東京から会いに行きました。南阿蘇鉄道が国鉄高森線だった頃です。始発の立野駅から蒸気機関車に乗ったのを今も鮮明に覚えています。野菜も新鮮でおいしかった。祖父母は一度、テレビ番組の収録にトマトを持って来てくれたこともありました。

 僕が脚気で倒れたのを知った父は、「お前も阿蘇に住め」と、トラックを借りて東京に迎えに来たんです。「脚気は戦時中になった人が多いんだぞ」と教えてくれ、荷物を全部運んでくれました。

 阿蘇へ帰ってから2年ほど、のんびり過ごしました。おじや両親が農業を営んでいたので、トマトやイチゴ、米の収穫作業を手伝いました。

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