産経ニュース

八千代市長選 山積課題めぐり5氏論戦 千葉

地方 地方

記事詳細

更新


八千代市長選 山積課題めぐり5氏論戦 千葉

 21日に投開票される八千代市長選はいずれも無所属新人で、元県議の服部友則氏(59)=自民推薦、前市議の嵐芳隆氏(51)、前市議の大塚裕介氏(32)、元市議の谷敷時子氏(55)と、無所属現職の秋葉就一氏(48)=1期目=の5人(届け出順)が立候補。老朽化した公共施設の整備や旧市街地の再活性化など山積する課題をめぐり論戦を繰り広げている。

 ■相次ぐ事故

 7日、市民体育館(同市萱田)で主体育室の天井から鉄板1枚(長さ60センチ、幅7・5センチ、重さ2・1キロ)が落下した。当時、市内小学校のミニバスケットボール大会が行われており、選手や保護者ら約200人が館内にいた。試合のハーフタイム中で負傷者はいなかったが、「選手を直撃していれば…」と関係者に衝撃を与えた。体育館は昭和55年に建設され、老朽化していた。

 続いて10日朝、市庁舎旧館(同市大和田新田)2階の庇(ひさし)部からコンクリート片4個が剥落(はくらく)して落下しているのを巡回中の警備員が発見した。幸い、開庁前で負傷者はいなかった。市は周辺にカラーコーンなどを設置。立ち入り規制を行った。また、高所作業車を手配。全面的に検査を行った。旧館(5階建て)が建設されたのは同44年だった。

 東消防署(同市米本)は同50年に完成した。市北東部の消防・救急の拠点だが、施設が老朽化している。米本地区を拠点に活動する「街づくり市民の会」の太田博会長(67)は「消防署の施設はちゃんとしてほしい。市民の安心、安全につながる。必要な公共施設は整備すべきだ」と指摘する。

 市消防本部は「米本地区に新しい用地を確保。新消防署建設計画を進めている」と説明している。

 ■旧市街地の現状

 京成八千代台駅周辺は同30年代、開発された。当時は戸建て住宅やアパートが次々に建設され、若い世代が大挙して移住してきた。街は活気に満ちていたという。

 今、通りには杖をつき、カートを押して歩く高齢者が目立つ。また、シャッターを下ろした商店や「テナント募集」の告知をした空きビルが並ぶ。

 同35年から住んでいる主婦(80)は「この辺は年寄りばっかりでしょう。どうしたら若い世代が引っ越してくるか、行政は考えてほしい」と語る。

 吹上朋充さん(38)は「街は古く、住みづらい。市民有志で街づくりプロジェクトを進めているが、行政とも仲良く、旧市街地の再活性化を図っていきたい」と要望している。

 各候補者は八千代市のさまざまな課題をめぐって政策を打ち出しているが、早急な対応を迫られている。

                     ◇

 ■各候補の主な政策と、市政課題への対応 (届け出順、選挙公報より)

 【服部友則氏(59)=無新、自民推薦】

 乳幼児から高齢者まで、どの世代も安心して暮らせる八千代市の実現。東京メトロと東葉高速を合併し運賃値下げを実現するなど、「はっとりノミクス」の経済サイクルで財政基盤を確保。建物の老朽化・バリアフリー対策の推進。

 【嵐芳隆氏(51)=無新】

 市民が互いに助け合い、支え合う暮らしの創出。駅前保育ステーションを設置し地域包括ケアシステムを充実させ、地域全体で子育て・お年寄りの世話をする社会の実現。耐震建て替えが必要な庁舎問題は市民ファースト目線で判断。

 【大塚裕介氏(32)=無新】

 活かし合い、つながる八千代へ。公立小学校の学校給食無償化を目指し、子育て応援都市の実現。新川を中心とした「かわまちづくり」により観光文化拠点へ。実質ゼロ円庁舎の実現を目指し、保有する公的資産の活用と民間活力導入の推進。

 【谷敷時子氏(55)=無新】

 暮らし・福祉を第一に、一人一人を大切にする市政に。待機児童ゼロや10年、20年先を見越した保健・医療の充実、国民健康保険料の引き下げを目指す。市庁舎整備は耐震補強・大規模改修を実施し、建て替えは市民参加で検討。

 【秋葉就一氏(48)=無現】

 さらに住み続けたいと思える八千代市に。保育士の待遇改善など子育て支援・教育をさらに充実させ、市民体育館の改修などでスポーツ環境の改善・充実を図る。市役所本庁舎の建て替えを本格的に進め、ワンストップサービス・総合窓口を実現。